
【作り手と学ぶ】自然栽培とは?
〜ごろめいふぁーむ・柴田さんの田んぼに流れる「心地よさ」の理由〜
栽培方法は、作り手の生き様や哲学を映し出すもの。
その背景を知ることで、学びとともに、もっと美味しく味わえる——
そんな想いから、今回の記事をお届けします。
自然栽培とは?
「自然栽培」とは自然の力をいかんなく引きだす永続的かつ体系的な農業方式の呼称です。肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農業です。
【引用:自然栽培全国普及会】
上記にあるように自然栽培では、肥料や農薬を使用しません。
自然栽培という言葉には明確な統一基準はなく、生産者や団体ごとに栽培哲学や方法が異なります。これは裏を返せば、それぞれの土地や作物の生産者の特性に合わせた、多様性のある農業であるとも言えるでしょう。
ごろめいふぁーむ・柴田さんが自然栽培を選んだ理由

神奈川県平塚の地で、自然栽培を実践する柴田恵子さん。
彼女がこの栽培方法にたどり着いたのは、“心地よさ”を求めた結果でした。
もともと援農として有機農家の手伝いをしていた柴田さんは、生米ぬかやコーヒーかす、牛糞などの資材をまいた畑で違和感を覚えました。
「畑に入ると嫌な感じがしたんです。野菜の匂いもきつくて、作業をしていても心地よくなかった。完熟していない資材を入れることが、畑の空気に影響を与えているように感じました。」
その経験から、外から何かを加えるのではなく、「田んぼの中にあるものだけで循環する農」を目指すように。
「田んぼの中で気持ちよく作業できる状態を作りたかった。ただ、それだけなんです。自然に任せるしかないけれど、この地で農をやると決めた以上、向き合うしかないと思っています。」
彼女にとっての「自然栽培」とは、環境や土地を受け入れ、そこに身をゆだねながら、作物と共に生きること。
田んぼに入ると、犬たちがそこを回るように歩き、人間には寄りつかないアオサギが訪れ、風の質さえ変わるという柴田さん。
その様子を「田んぼに来る動物たちが一番の体現者」と語ります。
草取りや虫対策など、自然栽培には手間も多く、周囲で農薬を使う人もいます。けれども、「意味があると言ってくれるお客様がいるから、信じてやっている」と、柴田さんは静かに続けます。
〜自然と共に生きるということ〜
自然栽培は、単なる農法ではなく、「自然とどう向き合うか」「この土地とどう共に生きるか」という、生き方そのもの。
ごろめいふぁーむの田んぼには、その思いが静かに、しかし確かに息づいています。
「風が変わるんですよ。作業中に立ち上がった時、ふっと吹いてくる風が違う。だから、信じるしかないんです。」
柴田さんの言葉は、自然栽培の“本質”を私たちに語りかけてくれます。
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その味や香りには、言葉では伝えきれない「田んぼの心地よさ」が詰まっています。
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日々の食卓に、自然の恵みを感じてみませんか?
次回予告
次回の【作り手と学ぶ】では、別の視点から農業に取り組む作り手をご紹介予定です。コープマイファームでは、消費者と作り手が“学び合う”きっかけを大切にしています。
補足
この記事は作り手さんの声をお届けするものであり、自然栽培の定義や、特定の栽培方法を推奨するものではありません。
ぜひ畑に出て、作り手と知り合い、自分の好きな栽培方法についても学びを深めてみてください。より美味しくなります。
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