兵庫県三田市。JR宝塚線の三田駅と道場駅のあいだには、一面に広がる畑が広がっています。その中のひとつが、平林さんの畑です。季節によってさまざまな表情を見せる風景は、通勤や通学の途中でも、つい目をとめたくなるような、ほっとする景色です。
道場駅は神戸市北区にありますが、三田市の玄関口として多くの人が行き交う場所。そんな地域で、今日も平林さんは静かに土と向き合いながら、お野菜づくりに励んでいます。
かつては東京で会社員として働いていた平林さん。「自分の手で、人の役に立つものをつくりたい」という想いから、家族とともに三田へ移住し、野菜づくりの道を選びました。
畑で育てているのは、ピーマン、ミニトマト、ズッキーニ、ニンジンなど、旬を迎える野菜たち。地元の豆腐屋さんからもらったオカラと米ぬかを使い、自ら発酵させた手づくりのボカシ肥料で、自然のリズムに寄り添いながら、ひとつひとつ丁寧に育てています。
「子どもが笑顔で食べてくれる野菜をつくりたい」——そんな想いを胸に、毎日畑に立つ平林さん。自然とともにある暮らしの中で育った野菜たちは、食べる人の心と体に、そっとやさしい力を届けてくれます。
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