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キムチソムリエのいるお店 キムチ専門店第一物産
キムチソムリエのいるお店 キムチ専門店第一物産
北海道・十勝の風が吹き抜ける畑で、真っ赤に実る唐辛子たち。その一粒一粒に、キムチ職人のこだわりが詰まっています。株式会社第一物産の代表である姜(カン)さんは、韓国の伝統製法を守りながら、日本の野菜と向き合い続けています。農業と製造、その両方を知るからこそ実現できる、奥深いキムチをぜひ食卓に届けたい——そんな想いであふれています。
作り手
姜恵蘭(カン ヘラン)
所在
東京都台東区
マイファームとの関係
AIC関東2023年アグリビジネスコース埼玉農場
主な生産品目
キムチ、ナムル類、調味料・タレ類
農家を始めたきっかけは?
1960年の創業から代々受け継がれてきた国産野菜と韓国唐辛子で漬ける伝統製法のキムチにはこだわりが詰まっています。「美味しいキムチを作る」ためには、まずは原料が大事ですが、長年農家と取引する中で「美味しい原料、白菜でキムチを作りたい」という想いが強くなってきました。私たち食品製造業は農家の生産者がいなくては成り立たない、その生産者のことをもっと知るべきではないか、農業の原理原則を知ることで、より生産者とともに「良い製品」を作れるのではないか?私たちは、韓国の伝統製法を守りながら、種からこだわった日本の野菜と向き合い続けています。農業と製造、その両方を知るからこそ実現できる、奥深いキムチをぜひ食卓に届けたいです。
農業の魅力とは?
キムチづくりって農家さんがいないと成り立たないのに、生産者さんとの距離を感じていて…。やっぱり自分で農業のことを知らないと、本当の意味で寄り添えないなと思ったんです。そんなときにアグリイノベーション大学校と出会って、マイファームの皆さんの熱量にも惹かれ入学しました。韓国から輸入した唐辛子が基準値を超える残留農薬が検出され輸入できなくなったことが続き、「じゃあ自分で作ってみよう!」と、そこから色々と課題も見えてきて、十勝で協力してくださる農家の方と出会い栽培に挑戦しています。小さい種が、日々生育していく中で見えてくるビジョンや夢、また大変なこともあるけれど、“知恵や力を合わせ”ることが何よりも魅力だと思います。また、農業という繋がりで出会った仲間たちが、キムチに合う品種の野菜作りの計画に賛同してくれて、生産も始まりました。ただ生産するだけでなく、野菜が原料となり製品化する過程も一緒に育て、共栄できることが何よりも嬉しいことです。
あなたの夢を教えてください
ひとりじゃない、って実感できる場所があるのが大きいですね。悩んだことや迷いが出たときに、相談できる仲間や環境があるって、すごく心強いです。農業って本当に正解がない世界だからこそ、方向性を見直したり、試行錯誤できる余白があるのはありがたい。農業を通じて、人とのつながりの大切さを日々感じています。
作り手からのメッセージ
農家さんとのつながりを大切にしながら、「農家∞製造」の可能性をもっと広げていきたい。大手にはできない、私たちだからこそできることがあると思っています。種からこだわり、すべて国産の素材で、最高においしいキムチをつくるのが目標です。
