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株式会社HATAKENI IKO
株式会社HATAKENI IKO
埼玉県鴻巣市にあるHATAKENI IKO(ハタケニイコ)さんの農園は、400年もの歴史を誇る農家です。きゅうりづくりでは、季節ごとに土とじっくり向き合い、一本一本丁寧に育てる職人技が三代にわたり受け継がれてきました。
埼玉県は気候が穏やかで、大きな災害もほとんどなく、安定した環境のもとで作物を育てています。そんな恵まれた気候の中で、昔ながらの土壌栽培と最新のハウス設備を見事に融合させ、作物にとって最適な環境をしっかりと管理しています。さらに、米のわらやぬかを活用した循環型農業にも取り組み、自然と共に歩む暮らしを大切にしています。
採れたての野菜は鮮度が命。新鮮な野菜の深い味わいは格別です。収穫体験イベントや採れたて野菜の発送を通して、多くの方にその感動を届けています。ぜひ、この豊かな土地の恵みを直接感じてみてください。
作り手
馬場勝也
所在
埼玉県鴻巣市広田
マイファームとの関係
アグリイノベーション大学校(関東・埼玉農場)卒業
主な生産品目
きゅうり・お米
農家を始めたきっかけは?
もともとは大学4年生のときから「いつか自分で事業をやりたい」と思い、まずはいろいろな業界を見ようと、就職活動をスタートしました。20代のうちに、自分の「好きな業界」や「本当にやりたい仕事」を見つけたくて、人材系の企業に入り、がむしゃらに働きました。仕事はやりがいがありましたが、頭の片隅ではずっと「自分にとって本当に納得のいく道は何だろう」と考えていたんです。
そんな中で、自分のキャリアを見つめ直す中で大切にしていたのが、「WILL・CAN・MUST」の考え方でした。やりたいこと(WILL)、できること(CAN)、社会から求められていること(MUST)──この3つが重なる部分こそ、自分が本気で取り組める仕事なのだと、20代後半になって実感しました。
そしてたどり着いたのが、実家の農業を継ぐという道でした。
CAN=親が農家で、自分にもできる土台がある。
WILL=土を触ることが好きで、自然と向き合う暮らしに魅力を感じていた。
MUST=農業人口が減少し続けている今、必要とされている業界である。
30代に入ってから、ようやく「自分はこの農業という世界でやっていこう」と腹をくくることができました。いまは毎日が充実しています。
農業の魅力とは?
農業の魅力は、やっぱりビジネスの一連をすべて自分で体感できるところです。育てる、加工する、販売する、届ける——この全部に自分の意思が反映されて、ちゃんとお客さんの反応として返ってくる。これは会社員時代には味わえなかった面白さですね。
もちろん自然が相手なので簡単じゃないですが、むしろ人より素直だなと感じます。予測して準備をすれば応えてくれるし、そこもまた学びが多い。計画力や観察力も鍛えられるし、毎日が勉強です。
また、営業をしていた頃より、今の方が圧倒的に健康です。朝日を浴びて畑に出て、汗をかいて、採れたての野菜でごはんを食べる。夜はぐっすり眠れるし、「生きてるな」って実感できるんですよね。この感覚は、やってみないとわからないかもしれません。
あなたの夢を教えてください
農業をもっと面白く、エンタメとして成立させること。それが独立当初からずっと変わらない、自分の夢です。
今は「作物を作る」だけでなく、そのプロセスや現場そのものに価値があると強く感じています。だからこそ、農作業や畑の時間をコンテンツ化して、見る人・体験する人にとってワクワクするような「農業の新しい楽しみ方」を提案していきたいと思っています。
農業業界は、後継者不足や資材の価格高騰といった課題も多いですが、一方で農業法人は増えていて、生産体制はむしろ整いつつあります。ただ、少子化やライフスタイルの変化で、「作っても売れない」時代になっているのも事実。だからこそ、農作物を届けるだけでなく、作る過程そのものを楽しんでもらう、新しい市場をつくることが、次世代の農業には必要だと思っています。
これからも「新しい・面白い・喜んでもらえる」農業をかたちにしながら、多くの人に笑顔と驚きを届けていきたい。そんな未来を一緒につくっていけたら嬉しいです。
作り手からのメッセージ
今の旬はきゅうりや多品目の露地野菜たちです。鮮度が命の野菜は、畑で食べるとその美味しさに驚くはず。私たちは「超新鮮野菜で感動を」をモットーに、収穫体験や採れたて野菜の発送にも力を入れています。ぜひ一度、畑に足を運んで自然の中でリフレッシュしてみてください。アーシング効果で心も体も元気になれますよ。









