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きたやま農園
きたやま農園
横浜の都筑区に広がる畑は、緩やかな斜面の先に視界いっぱいの緑が広がり、反対側には高層マンションが立ち並ぶ不思議な風景。風が吹けば土の香りと青々とした葉の匂いが混ざり、都会の喧騒を忘れさせてくれます。この畑を初めて見たとき、「ここで野菜を育てたい」と心が揺れたと語る北山さん。とうもろこしや枝豆をはじめ、50種類もの野菜を少量ずつ丁寧に育てています。子ども食堂への支援や地域とのつながりも大切にしながら、畑から生まれる小さな感動を日々紡いでいます。
作り手
北山 進
所在
神奈川県横浜市都築区
マイファームとの関係
AIC関東2020年卒業(横浜農場)AICでの研修を経て就農
主な生産品目
枝豆、にんじん、落花生、里芋
農家を始めたきっかけは?
きっかけはAICです。通い始める前からシェア畑を借りて週末に通ったり、ベランダで水耕栽培をしたりしていて、もっと本格的にやってみたいという気持ちが強くなっていきました。そこで農業の学校を探したところAICしか出てこなくて、横浜農場で研修を受けることにしました。研修中はスタッフとしても活動し、作付け計画を学んだり、実際に畑仕事を一緒に進めたりしました。その経験を経て横浜市から新規就農の認定を受け、今の畑につながっています。もともと親も農家だったので、一念発起というよりは自然な流れで農業の道に進んでいった感覚です。
農業の魅力とは?
家族と食卓を囲んで、自分が作った野菜だけで一皿が完成したときは本当に嬉しいですね。最近はポテトサラダがよく食卓に並びます。じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、きゅうり、全部畑から。子どもが“おいしい”って笑ってくれる顔を見ると、それだけで報われます。それに、会社だけで週5日働いていた頃より、畑と会社の両立で体調も良くなったんです。子ども食堂にも野菜を届けていて、そこから地域の人とのつながりが増えたのも大きな喜びです。
あなたの夢を教えてください
ずっと思っているのは、子どもたちに農業を体験してもらえる場を作りたいということです。収穫体験って、都市農業だからこそ価値があると思うんです。さらに、貸農園の半分を子ども食堂へ寄付する仕組みも作りたい。ノウフクの方々とも一緒に働いていて、その一生懸命さから学ぶことも多いです。これからも“楽しさ”“地域との支え合い”“誰でも関われる農園”の3つを軸に、横浜だからできるユニバーサルな農園を目指していきたいです。
作り手からのメッセージ
家族の食卓に、子どもと一緒に笑顔でほおばれる野菜を届けたい──そんな想いで毎日畑に立っています。これからも地域の仲間と一緒に、畑の恵みを皆さまへつないでいきます。








