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株式会社東風牧場
株式会社東風牧場
秋田の山あい、静かな空気の中に佇む「株式会社東風(こち)牧場」。ここでは、数ある国産黒毛和牛のブランドの中でも希少価値の高い秋田錦牛を手がける農家さんがいます。牛の命と向き合うということは、牛と対話すること。ただ餌を与えるだけでは良質なお肉は出来ません。地域の風土、飼料の質、飼育環境、そして何より“察する優しさ”が求められる仕事。 かつて農業高校の先生だった佐藤さんは、教育への情熱も持ち合わせ、今ではこの牧場そのものが学びと成長の場になっています。風のようにさりげなく、でも確かな愛情を注ぎながら育まれる和牛たちは、そんな作り手の想いと一緒に、今日も育っています。
作り手
佐藤拓史
所在
秋田県秋田市四ツ小屋
マイファームとの関係
アグリイノベーション大学校講師
主な生産品目
国産黒毛和牛(秋田錦牛)
農家を始めたきっかけは?
北海道酪農学園大学の在学中に教員免許を取り、教育実習で教育の楽しさに気づいてから農業高校の先生を10年やってたんです。進路指導のとき、生徒に「おまえんちの畑は誰がやるんだ?」って言ったのに、自分自身がやってなかったってことに気づいて。実家が畜産をやってたので、じゃあ自分がやろうって思ったんです。ちゃんと向き合いたいなって。
農業の魅力とは?
自分で考えて動けるのがやっぱり一番の魅力ですね。大変なことも多いけど、やりたいことが形になるとすごく嬉しいし、おいしいって言ってもらえた時は本当にやっててよかったって思えます。達成感もあるし、自分のペースで成長できるのがいいところです。
あなたの夢を教えてください
やりたいことはいっぱいあるんですけど、まずは「自分が育てた牛が誰にどう食べられてるのか」をちゃんと知りたい。牛に関わる人、それを食べる人を幸せにする産業な事を、もっとみんなに伝えたいですね。自分のできることをやって、風のように自然と周りを心地よくするような存在になれたらいいなって思ってます。
作り手からのメッセージ
牛を育てるって、本当に毎日が学びの連続なんです。でも、そのぶん一頭一頭にかける気持ちも大きくて。僕は“楽しい”と思って育てることを大事にしてます。そんな風に育った牛たちは、きっと誰かの食卓でも、ほっとする味やおいしい味になると思うんです。まだまだ知られてない秋田の和牛の魅力、ぜひ一度味わってみてください。







